せっかくの注文住宅、エクステリアもきれいにして、敷地全体を統一させたいですよね。
外構は、門扉やアプローチ、植栽、駐車場、お庭など家の周りすべてが該当します。
そして、一度外構工事をしてしまうと変更したりもとに戻すのが難しいという特徴を持っていますので、事前にしっかりとした計画を立てることが大切です。
この記事では新築外構工事で起こりがちな失敗例や、外構工事を成功させるためのポイントをご紹介します。
外構工事でよくある失敗
駐車スペースに関する失敗
外構の失敗で最も多いのが駐車スペースに関する失敗です。
出来上がってみたら駐車スペースの間口が小さく、駐車がしにくい、カーポートの柱が邪魔になってしまう、自分が駐車しやすい向きではない方向に駐車スペースを作ってしまったなどの失敗が多く見られます。
また、カーポートの屋根を低くしてしまったため、カーキャリアやルーフボックスが載せられない、などといった失敗もあります。
目隠しフェンスに関する失敗
次に多いのが目隠しやプライバシーに関する失敗です。
玄関の位置が道路や隣家の正面になっており、出入りの際に目線が気になってしまう、という場合です。
これは家を設計する際に玄関の向きを工夫すれば目線対策になりますが、玄関がすでにできてしまっている場合は植栽や目隠しフェンスで対策することができます。
また、目隠しフェンスを設置したものの、出来上がってみると不自然な目隠しの雰囲気になったり、威圧感を覚えてしまい、隣家に良い印象を与えないことがあります。
目隠しフェンスは事前に外構工事業者と相談の上、写真などを確認して決めると失敗が少なくなります。
植栽に関する失敗
エクステリアでは植栽に関する失敗も多くあります。
気に入った植物を植えたものの、思いのほかお手入れが大変だった、すぐに形が崩れてしまった、ということはよくあります。
特に落葉樹は要注意です。
秋に葉を落として落ち葉が風で飛ばされ、近隣のお庭を汚してしまうということがあります。
近隣に落ち葉が飛ばされる前にこまめに掃除をする必要があります。
ウッドデッキに関する失敗
ウッドデッキは天然木と人工木の2種類があり、それぞれメリットとデメリットがあります。
天然木のウッドデッキは木材ならではの温かみや木の質感を感じられ、足にもやさしいのがポイントです。
しかし、天然木ウッドデッキは防腐剤を塗るなど、定期的なメンテナンスが欠かせません。
メンテナンスをおろそかにした結果、ウッドデッキが腐ってしまった、ということもあります。
一方で人工木のウッドデッキは天然木に比べてメンテナンスの手間が少なく、長く快適に使用することができます。
外構工事や住宅の建築を計画するとき、ついついデザインばかりに目が行きがちですが、実際の生活習慣と照らし合わせてライフスタイルに合った素材や機能を選ぶことも重要なポイントとなります。
新築外構工事を計画するときのポイント
ポイント1 外構に求められる条件を把握する
注文住宅の外構に必要な条件は「機能」「動線」「外観」です。
機能…防犯、プライバシー保護、駐車場、ガーデニング、遊び場として快適な機能を持っている
動線…住む人全員にとって安全で使いやすい動線ができている
外観…美しく建物と調和したエクステリアのデザインになっている
ポイント2 どのような外構にするかイメージを固める
建物の工事と同様、外構工事も設計から始まります。
どのようなエクステリアにしたいか、イメージをしっかり固めて業者に伝えることがポイントとなります。
イメージが曖昧になっていると、業者に希望が伝わらず、思ったような仕上がりにならないという失敗が起こります。
このようなことを防ぐためにしっかりとイメージは固めておく必要があります。
どのような外構にしたいか伝えるときは希望に似た画像を業者に見せたり、業者に施工例を見せてもらったりしてイメージを共有するとスムーズです。
ポイント3 外構工事の依頼先を決める
外構工事は外構工事専門業者のほか、ハウスメーカーにも依頼することができます。
建物と一括で依頼して、特に希望の外構デザインがなく、無難な雰囲気の外構で構わない場合ならハウスメーカーに依頼した方が楽でしょう。
しかし、外構にこだわりたい、おしゃれなエクステリアにしたい、素材にこだわりたい、という場合は外構工事の専門業者に依頼した方が理想のエクステリアを実現しやすいでしょう。
外構工事の希望やイメージを固めたら、どのような業者なら希望をかなえてくれるか考えて業者選びをすると失敗を防ぐことができます。
ポイント4 想定外のことが起こった場合の優先順位を付ける
外構工事では途中で想定外の施工が入り、予算オーバーすることがあります。
もし、見積もりの段階で予算オーバーするのであれば、どこの施工をやめるか、事前に優先順位を付けておくと良いでしょう。
また、業者にこだわりポイントをしっかりと伝えておくことで、業者も予算がオーバーしそうな場合の代替案を考えてくれますので、打ち合わせの段階で希望はしっかりと伝えておくようにしましょう。
ポイント5 契約書を交わす
滅多にないことですが、見積書や設計図に詳細を記載しないで工事を始めてしまう業者もいます。
見積書に詳細が書かれていないと、何にいくらかかっているのか不明である上、予算オーバーの原因が確認できないため、業者とのトラブルの原因となります。
詳細がしっかりと書かれた見積書をもらい、契約書を取り交わして工事をすることが大切です。
外構工事業者としっかりと打ち合わせしてプランを練っていくと安心
外構工事は決めなければならないことが多い工事です。
また、デザインばかりにこだわっていると動線が悪い、駐車しにくい、植栽の手入れが大変など住んでみて外構の使いにくさに気づくことがあります。
外構工事で失敗を防ぐためには、外構工事業者にライフスタイルや要望を伝え、打ち合わせを重ねてじっくりとプランを練っていくことが大切です。
防犯や目線隠しなど、外構の機能面や使いやすさなどに関しては、業者の経験や知識が活かされる部分もありますので、希望を伝えつつアドバイスをもらいながら決めていくと安心です。